視力の低下と違って、聴力の低下は本人には自覚しにくいものです。そのため、本人よりも家族や周囲の人の方が先に気付いたりすることが多いのです。
また、聴力の低下を自覚していても、日常生活に大きな支障を感じないためにそのまま放置されてしまうケースも少なくないようです。ここでは、難聴に関する口コミ情報を紹介します。

聴力低下の自覚

聴力の低下についてのアンケートをみると、20〜30歳でも30%近くの人が聴力の低下を感じています。やはり年齢を経るに従い聴力の低下を自覚する割合は増えていきますが、60歳以上でも60%以下にととどまっています。この数字を見ても、聴力の低下は自覚しにくいということがいえるでしょう。

自分の聞こえの低下の自覚

最近、自分の聞こえの低下を感じたことがありますか

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出典:2009年5月 日本補聴器工業会「聞こえに関するアンケート調査」

自分の聴力の把握

自分の聴力について数値で知っている人は5%に満たないというデータがあります。難聴は自分では気づきにくといわれていますが、少し聞こえにくくなってきたかなとは思っても、自分の聴力が低下していることを数値で実感することがないために、自覚する機会を失っているということができるかもしれません。
一方で、自分の聴力を数値で知りたいという人は、60%を超えています。聴力を測定する機会が増えて、多くの人が自分の聴力を数値で把握するようになれば、難聴を取り巻く状況も変わってくるかもしれません。

自分の聞こえの低下の自覚

自分の聴力を数値で知っていますか?


出典:2009年11月 日本補聴器工業会「聞こえに関するアンケート調査」

自分の聴力を数値で知りたいですか?


出典:2009年11月 日本補聴器工業会「聞こえに関するアンケート調査」

聴力の衰えを自覚する時

聴力の衰えの自覚

聴力の衰えを感じる時


出典:2011年4月 サンケイリビング新聞社とワイデックス株式会社による調査
  • 携帯が聴き取りにくい
  • 低い声が聴き取りにくいことがあった
  • 電話の声が聴き取りにくい
  • 小さい声で話されると相手の話が聴き取りにくい
  • イヤホンを長時間(何日も)使ったとき
  • 電話での会話が聴き取りにくい時があります
  • 電車など乗り物での会話、外出先での携帯が聞き取りづらい
  • バッグやポケットに入れた携帯電話のコールが聞こえないことがよくある
  • 人間ドッグの聴力検査のとき聞き取りにくくなっているのを感じる

※2011年4月 サンケイリビング新聞社とワイデックス株式会社による調査

聞こえが悪くて失敗したこと


出典:日本補聴器工業会 聞こえに関するアンケート調査 2009年1月7日 n=500

いかがでしょうか。こうして多くの人の体験を総合してみると、聴力の衰えを自覚するのは、

  • 会話をしていて聴き取りにくさや聞き返し、聞き間違いの多さを感じた時
  • 電話の声の聴き取りにくく感じた時
  • テレビの音が聞こえずらかった時

などが代表的なようです。
また、呼ばれても気付かなかったり、聞き間違えたりといった周囲から指摘されて自覚する場合も多いようです。

周囲からの指摘

周囲から受ける聞こえの低下の指摘

「聞こえ」の低下について周囲から指摘を受けたことがある

「聞こえ」の低下について周囲から指摘を受けたことがある

出典:2009年5月 日本補聴器工業会「聞こえに関するアンケート調査」

この調査でもわかるように、聴力の低下について周囲から指摘を受けている人の割合は、60歳を超えると約3割を上回るようになります。聴力の低下について周囲から指摘を受けるケースはやはり多いようです。 ※2009年5月 日本補聴器工業会 「聞こえに関するアンケート調査」

聴力の衰えを自覚した際の対応

聴力が衰えた時の対応

聴力の衰えを感じる時にどうするか

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出典:2011年4月 サンケイリビング新聞社とワイデックス株式会社による調査

  • まだ何もしていない
  • まだ大丈夫な程度と感じている
  • 今のところそれほど心配していない
  • 特に何もしていない
  • 今はそれほど不便は感じていないが、たぶんもう少し聞こえにくくなったら耳鼻科を受診すると思う
  • 耳が遠くなったと思うだけで何もしない
  • 何もしない
  • テレビの音量を上げる
  • 深刻に考えた事がない
  • 突発性難聴なのでしかたがないと
  • 今のところ何もしていない
  • そこまでは衰えていないと思うので、まだ日常生活に不便を感じない
  • 困るところまでいかないので、何もしていない
  • 職場の聴力検査の際に、左の耳に軽度の聴力の衰えがあると指摘されたが、治療の必要はないと言 われたので、特に対処していない
  • まだ具体的に動いていない
  • 歳でこんなものかしらと考える
  • 甥っ子が補聴器メーカーに勤めているので相談する
  • 深刻にならないとわからない
  • もう少し経過を待ちます

※2011年4月 サンケイリビング新聞社とワイデックス株式会社による調査

聴力の衰えを自覚した場合の対応策としては、耳鼻科に相談するという人の割合が多いようです。また、新聞や雑誌、インターネットで情報収集をしたり、補聴器のカタログやパンフレットで下調べをしようとしたりする人もいます。フリーアンサーをみてもわかるように、聴力の衰えを自覚しても特に行動は起こさず、そのままにしているという意見も多く見受けられます。また、自分の聴力の衰えに対して危機感を抱いていない人も少なくないようです。